最終更新:2026年6月
多くのホテルが抱えているのは、付帯収益の問題ではなくオファーがゲストに届いていないという問題です。スパには空き枠があり、レストランには空席があり、レイトチェックアウトは半数のフロアで対応可能です。オファーそのものは存在しています。欠けているのは、ゲストが「申し込もう」と思うまさにその瞬間に、オファーをゲストの目の前に届ける手段です。
付帯サービスのオファーが埋もれてしまう場所
現在、館内のオファーがどこに置かれているかを見てみましょう。
- チェックイン時の会話。到着したばかりで荷物を抱え、まずシャワーを浴びたいと考えているゲストにとって、木曜日のスパトリートメントを検討するには最悪のタイミングです。
- 客室内のインフォメーションブック。多くのゲストが開くことのないバインダーやタブレットで、内容を最新の状態に保つにも費用がかかります。
- QRコード付きの卓上POP。見過ごされやすく、情報が古くなっていることも多く、ラグジュアリーな客室の雰囲気にも視覚的にそぐいません。
- 到着前のメール。ゲストがディナーの時間やトリートメントの枠を現実的に決められるよりも数日前に送られてしまいます。
これらのチャネルはいずれも、意思決定の瞬間、つまり午後のプールサイド、ディナー前に客室へ戻ったとき、あるいはチェックアウト前夜には存在しません。付帯収益が失われる原因は、ゲストの消極性ではなく、このタイミングのずれにあります。
最適な瞬間はゲストのポケットの中に
そうした瞬間のすべてにゲストとともにある、ホテルの持ち物がひとつあります。客室のキーです。TAP by PrintPlastは、そのキーを収益チャネルに変えます。TAPはデュアルチップ構成のNFCカードキーです。一方のチップは既存のロックシステムを通じてドアを開け、もう一方のチップは、ゲストがカードをiPhoneまたはNFC対応のAndroidスマートフォンにタップした瞬間にAIコンシェルジュのWebページを開きます。アプリのダウンロードもアカウントの作成も不要で、ゲストが新たに覚えることも何もありません。
コンシェルジュは印刷物ではなく随時更新できるWebページであるため、ゲストに何をいつ見せるかはホテルが決められます。今夜のテイスティングメニュー、明朝のスパの空き状況、出発前日のレイトチェックアウトの案内、インルームダイニングの注文に合わせたワインペアリングなどです。
カードキーが生み出す四つのアップセルの機会
1. スパ:閑散時間帯を埋める
午後3時にプールサイドでくつろいでいるゲストは、ワンタップでトリートメントメニューにたどり着けます。AIコンシェルジュは、ゲストがリラックスして提案を受け入れやすいまさにそのときにスパのオファーを提示できます。さらにホテルは、放っておいても売れる時間帯ではなく、埋める必要のある時間帯を重点的に打ち出すことも選べます。
2. ダイニング:ディナー前の意思決定をつかむ
「今夜はどこで食べようか」という会話は、午後5時から7時の間に客室で交わされます。自館レストランのメニュー、今夜のおすすめ、席の予約リクエストがゲストの手元からワンタップの距離にあれば、外部の口コミサイトよりも先に、自館の飲食施設がその会話に加わることができます。
3. レイトチェックアウト:ホスピタリティで最も「イエス」を得やすい提案
レイトチェックアウトは利益率が高く、在庫状況に応じて提供でき、しかも出発前夜にオファーがゲストに届きさえすれば、拍子抜けするほど簡単に売れます。カードキーをタップすれば、リクエストは親指を伸ばせば届くところにあります。ゲストがフロントに電話して交渉するのを待つ必要はありません。
4. 体験プログラムと追加サービス
空港送迎、カバナのレンタル、朝食のアップグレード、コンシェルジュデスクが手配する現地ツアーなど、スタッフが対応できるものであれば何でも、AIコンシェルジュで提示できます。しかもゲスト自身の言語で表示されます。TAPは30を超える言語を自動検出するためです。ミュンヘンから来たゲストはスパメニューをドイツ語で読み、サンパウロから来たゲストはポルトガル語で目にします。ホテル側で翻訳プロジェクトを立ち上げる必要はありません。
カードキーが他のどのチャネルにも勝る理由
- すべてのゲストに届く。キーはすべてのゲストに渡されます。普及までの時間も、ダウンロードの障壁も、「アプリを使うのはごく一部のゲストだけ」という問題もありません。チャネルそのものがチェックイン時に手渡されるのです。
- 完璧なタイミング。インフォメーションブック、メール、チェックイン時の案内がいずれも逃してしまう意思決定の瞬間に、カードは物理的にその場にあります。
- 手間はゼロ。ワンタップでコンシェルジュが開きます。ホテルのアプリを決してインストールしないゲストでも、すでに手にしているカードならタップします。
- 運用への影響なし。TAPカードは既存のロックシステムで機能します。錠前のハードウェア変更も、新たなデータ書き込みの手順も、ITプロジェクトも必要ありません。フロントがすでに発行しているホテルのカードキーと同じように動作します。
最初のシーズンに向けた実践ガイド
AIデジタルコンシェルジュを最大限に活用しているホテルは、これをパンフレットではなく収益ツールとして扱っています。
- 初日からすべてのサービスを並べるのではなく、最も利益率の高い三つのオファー(一般的にはスパ、ディナー、レイトチェックアウト)から始めましょう。
- 時間帯に合わせてコンテンツを切り替えます。朝は朝食とアクティビティ、午後はスパ、夕方の早い時間はダイニング、出発前夜はレイトチェックアウトです。
- 季節性を味方につけましょう。夏はプールバー、冬はインルームダイニング、地域の行事日程に合わせてイベントパッケージを打ち出します。
- ゲストが実際に何をタップし、何をリクエストしているかを確認し、毎月ページを見直しましょう。印刷されたインフォメーションブックにはできないことです。
カードキーのメーカーが手がけるサービス
TAPを提供するPrintPlastは、1989年からホテルのカードキーを製造しているメーカーです。37年にわたり、世界250を超える高級宿泊施設向けにカードを製造してきました。これが重要なのには、実務上の理由がひとつあります。収益チャネルと客室のキーが同じ物であり、既存のロックシステムで使用しているカードと同じ基準で製造されているからです。
客室のキーで何が販売できるか、確かめてみませんか。TAPのデジタルゲスト体験をご覧になるか、貴施設への導入について当社チームにお問い合わせください。